こんにちは。神奈川県の逗子市を中心に「原っぱ大学」という大人と子どもの遊び場を運営している塚越といいます。遊びの基本は自ら手を動かし物を作ること。場づくりでも自分の暮らしでも手を動かしてものをつくることは大好きです。
ただ、図面を描いて精緻に設計してものをつくるのは苦手。基本的にはノリと勢いで形にしていく“いい加減な”ものづくりが好きなんです。
今回はWOOD STOCK YARDの未活用材を使ったワタクシの個人的なプロジェクトのご紹介です。名付けて「ノリと勢いで安くて丈夫な遊び道具の倉庫をつくろうプロジェクト」(長い)。
プロジェクトの条件は・・・
・丈夫に作る(海のそばなので強風にあおられやすい、ダメージ受けやすい)
・2人乗りのカヤックが入るサイズ(奥行約4m)
・完全密閉ではなく通気性も多少あってよろし(密閉すると室内が高温になりすぎる)
・なるべくコストはかけない
・設計図面は作らず適当に楽しみながら作る
ウッドショックのあおりを受けて木材が高騰していることと、作業効率を考えてフレームは単管で組むことにしました。単管のいいところは水平垂直を簡単に出せてやり直しがきくこと、構造体が簡単に組めること、素材の手配が楽なこと。おススメです。
続いて垂木とポリカーボネイトの波板で屋根を組みます。ちなみに単管と材木を接合するには垂木クランプという単管の専用パーツを使います。単管の楽しいところは様々なパーツがあって、想像次第でいろんな作り方ができることです。
ここまではまあイメージ通り。
さて壁を作るか、となったときに材料選びで悩みました。それなりに大きい(奥行4m、高さ2m)ので普通に部材を買うとなかなかコスト高になります。安価に済ませようと杉の野地板を検討したのですが、野地板は屋外ユースを想定されていないので耐久性が心配。塗装するのは面倒くさい・・・。
そんなときに出会ったのがWOOD STOCK YARDのレッドシダー材。僕が目を付けたのは輸入した材を国内企画に合わせる際に剥離した余りの部分。いろんな材を調整するため厚さ、長さ、風合い、コンディションすべてが様々。バラバラ。
レッドシダーは外壁やウッドデッキにも使われるとのことで屋外での耐久性も折り紙付きです。そして未活用材なので何よりも安い。色、形がバラバラなのもワタクシ好み。
そんなわけで、たっぷりと仕入れまして・・・。
単管に這わせた角材にガシガシとネイルガンで撃ちこんでいきます。以前はインパクトドライバーを中心にDIYをやっていたのですが、打ち込む箇所がたくさん&薄板を貼り付けるこの作業にはこのコンプレッサー+ネイルガンの組み合わせが最強でございやす。
ガシガシ打ち込んでいきます。あえてニュアンスが違うものがランダムに来るように。ノリと勢いで。
ガシガシ、ガシガシ・・・。
ドアは垂木でフレームを組んで厚めのレッドシダー材を貼り合わせて組みました。このいい加減な具合、ブリコラージュな感じがたまらん・・・。
内側はこんな感じ。ワタクシの無限に増え行く海遊びの道具がきれいに収まりました。まだまだスペースに余裕があるのがうれしいところです。
作業が面倒だったので切り口も貼り方も雑なのだけど、これをアタクシはブリコラージュにして、デザインだと言い切るのであります。自分のためにつくるものは自分が納得すればOK。DIYの醍醐味ですな!
経年でレッドシダー材の表情がどう変化していくのか楽しみであります。