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未活用材でジャングルジムをつくって遊んだよ

未活用材でジャングルジムをつくって遊んだよ

こんにちは。神奈川県の逗子市を中心に「原っぱ大学」という大人と子どもの遊び場を運営している塚越といいます。今回は逗子にある僕らのフィールドに参加者と共に未活用材で作った(もとい、まだ未完成で作り続ける)ジャングルジムのご紹介です。

原っぱ大学では遊ぶ場も自分たちで作ります。大人も子どもも自分たちで手を動かし、作って遊ぶ。そんなことを大切にしています。

今回は「大工の日」ということで、参加者みんなが手を動かして自分たちが遊ぶジャングルジムとアスレチックをつくる日でした。

作るには材料が必要。でも・・・、ウッドショックの煽りで木材が高騰しており、みんなで大胆に作って遊ぶほどの材を集めるのが大変…。

そんな時に出会ったのがウッドストックヤードのレッドシダーの角材たちです。輸入後に日本の規格に合わせるのにカットして出た端材。未活用材とのこと。でもね、これが最高にジャングルジムの素材にぴったりなんです。角が落ちているからつかみやすい。程よい長さ(30㎝~90㎝程度)に切られているから加工いらず(のこぎりで切るの大変ですから…)。



この大量の角材を我らのフィールドに搬入しまして、いざ、ジャングルジムを作らん!



レッドシダーは屋外ユースに強いと聞きますが、さすがに土にそのまま接触させるとすぐに腐ってしまいます。ということでまずは基礎づくりから。フィールドに転がっていた角材、丸太などを組み合わせて大引きと根太を組みます。

そこらへんに転がっている材を再利用しているので、規格がバラバラなのが注目ポイント。形になって頑丈ならば、なんだっていいんです。




根太に角材を這わせていきます。適当に、思うがままに、感じるままに。

徐々に形が出来上がってくると子どもたちが集まってきます。ガガガガガっと山のなかにインパクトドライバーの気持ちいい音が響き渡ります。



原っぱ大学では子どもたちもインパクトドライバーを扱います。もちろん、上手に使える子どもたちばかりではないのでサポートは必要ですが、大人が上手にサポートすると子どもたちは失敗しながらも徐々に道具の扱いを憶えていきます。

ちなみに。インパクトドライバーを子どもと扱ううえでワタクシが押さえているポイントを少しお伝えします。
①軍手は使わない(ビットに巻き込まれて危険。ラバーのグローブか素手で)
②回転数を上げすぎないように指導(空回りの原因)
③インパクトドライバーの背を押さえてビスを垂直に押し込む力をサポート

子どもとインパクトドライバーを扱う際は③が一番大事だと考えています。子どもは押さえる力が弱い。力が弱いとビットが空回りしちゃっていつまでも打ち込めません。



最初に流れをつくれば、あとはどんどん自然と増築されていきます。



どんどん、どんどん。



当然、構造上の強度なんて意識は子どもたちにはないので、強度が弱い個所やちゃんと止まっていない個所、構造として完結していないためグラグラする個所などがあちこちにあります。そんな場所を見つけては大人が補強。子どもたちは感性の赴くままに建造を続けていきます。

斜めに入っている筋交いは大人が確認しながら入れていったもの。

ジャングルジムと並行して、単管を組みあわせてアスレチックも作っていきます。単管もクリエイティブで安全で面白い素材です。誰でもあっという間に作れるようになる!



単管アスレチックとジャングルジムを足場板でつないで、即興DIYアスレチックジャングルジムの完成!



もとい、完成はしておりません。これからも増改築を繰り返しつづけます。大人・子どもの遊び場は永遠に完成しないのです。それがいいのです。

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