まだWSY軽井沢を準備している時に、未活用材を上手く使って「できちゃった」素敵なリノベスペースを紹介したい。
場所は中軽井沢駅からあるいて3分ほどの通り沿い、見るからに古い木造の建物がある。崩れ落ちそうだけど、もう周りには見かけないちょっと意匠のある建築。聞けば江戸五街道のひとつ、中山道にぎわいし頃の置屋として使われていた建物だという。
ここをリノベーションしたのは、NPO法人「織りなす軽井沢」のひとたちだ。「となりの軽井沢駅に新幹線が停まるようになって、昔から商いを営んでいた人たちが店を閉じていってしまったんです。中軽井沢商店街のシャッターを開けたい!ということで、近年は移住者も多いこの街で、"何とかしたい人たち"が自由に集まれる場所を作ることにしました」そう教えてくれたのは代表の山崎元さん。
まずは1Fにみんなで呑める「パブリックバー」をつくり、そして2Fにラウンジスペースをオープンした。コワーキングスペースともいうのかもしれない。
どちらもここに集いたい人たちが自らの手で施工する、セルフリノベーション。WSY軽井沢は、2Fラウンジの木材調達をお手伝いさせていただいた。
「あんな感じになるって、全然想像してなかっったんですよ。ボロボロだった建物がWSYのおかげであんなにおしゃれで居心地良い空間になって、ホント最高です」と元さん。
1Fパブリックバーの店長(ママと呼ばれたくない)こと、みちるさんは、「ここは、みんなで作った、みんなの場所になっているんですよね。自分が仕上げたところを眺めて”つまみにして呑める”というお客さんもいます」話してくれた。
NPO法人「織りなす軽井沢」のひとたちは、その後も週末になると、ときどきWSY軽井沢に遊びに来るようになった。伐採した木を薪にしたり、子どもたちと川遊びをしたり、もちろんBBQも。
みちるさんは「いつも誰か知らない人が居て、新しい出会いがあったり、お話を聞けたりするので、しょっちゅう来ちゃうんです。チェンソーも教えてもらって使ってます。何よりここは最っ高に気持ち良いから!」と楽しそうに笑う。